-ㄴ/는 셈 치다
〜だとする、〜だと思い込む
-ㄴ/는 셈 치다 は、物事をシンプルにしたり、ネガティブな結果を受け入れたりするために、実際の状況とは違うように考えることにしたときに使います。「〜だと思おう」「〜ということにしよう」と言うような感じです。
しくみ
この表現は、実際の事実とは違っていても、話し手が「こういう状況だということにしよう」と決めたことを表します。現実的、または感情的な理由から、頭の中で状況を捉え直すための方法です。
活用ルール:
単語の種類(動詞、形容詞、名詞)と、考えている行動の時制によって形が変わります。
1. 動詞
- 現在形: 動詞の語幹 + -는 셈 치다
- 가는 셈 치다(行くことにする)
- 먹는 셈 치다(食べることにする) - 過去形: 動詞の語幹 + -ㄴ/은 셈 치다
- 간 셈 치다(行ったことにする)
- 먹은 셈 치다(食べたことにする)
2. 形容詞
- 現在形: 形容詞の語幹 + -ㄴ/은 셈 치다
- 예쁜 셈 치다(きれいだということにする)
- 좋은 셈 치다(良いということにする)
3. 名詞(이다 と一緒に)
- 名詞 + -인 셈 치다
- 휴가인 셈 치다(休暇だということにする)
文全体の時制: 文全体の時制(過去、現在、未来)は、通常、最後の動詞である 치다 を活用して表現します。例えば:
- 過去: 잃어버린 돈은 기부한 셈 쳤어요.(なくしたお金は寄付したことにしました。)
- 未来: 이번 시험은 연습인 셈 칠 거예요.(今回の試験は練習だということにするつもりです。)
使い方のニュアンス:
この表現は、次のような状況でよく使われます:
1. 損失やがっかりした気持ちを受け入れるとき: お金をなくすなど、何か悪いことが起きたときに、気持ちを楽にするために別のこと(寄付など)として頭の中で「割り切る」ために使います。
2. 完璧ではないもので妥協するとき: 小さな傷があるものを買ったとしても、「新品だということにしよう」と考えるような場合です。
3. 切り上げたり、シンプルに考えたりするとき: 作業が99%終わっているなら、「終わったことにしよう」として休憩をとるような場合です。
事実として他のことと同じだという状況を説明する -ㄴ/는 셈이다 や、話し合いのために仮定の前提を作る -다고 치다 とは異なります。
例文 (5)
- 잃어버린 돈은 그냥 기부한 셈 칠게요.
なくしたお金は、寄付したことにします。
単語ごとの訳: なくしたお金は、寄付したこととして考えます。
話し手は実際にはお金を寄付していませんが、気持ちを楽にするために、その損失をこのように考えることにしています。
- 이 옷에 작은 흠이 있지만 그냥 새것인 셈 치고 입으려고요.
この服には小さな傷がありますが、新品だということにして着ます。
単語ごとの訳: この服には小さな傷がありますが、ただ新しいものとして扱って着ます。
- 일이 거의 다 끝났으니, 다 한 셈 치고 쉽시다.
作業はほとんど終わったので、全部終わったことにして休憩しましょう。
単語ごとの訳: 作業はほとんどすべて終わったので、すべて終わったこととして休みましょう。
作業は100%完了していませんが、休憩をとるために、終わったものとして扱えるくらいには進んでいます。
- 이번 시험에 떨어졌지만, 좋은 경험을 한 셈 치려고요.
今回の試験には落ちましたが、良い経験をしたということにするつもりです。
単語ごとの訳: この試験には落ちましたが、良い経験をしたと考えるつもりです。
話し手は、ネガティブな結果(不合格)をポジティブなもの(経験を得たこと)として捉え直しています。
- 이번 여행은 출장이었지만 휴가인 셈 치고 마음껏 즐겼어요.
今回の旅行は出張でしたが、休暇だということにして思い切り楽しみました。
単語ごとの訳: この旅行は出張でしたが、休暇として扱い、心ゆくまで楽しみました。
よくある間違い
-ㄴ/는 셈 치다 と -ㄴ/는 셈이다 を混同してしまうこと。
別の意味になります매일 10시간씩 일하면 하루의 반을 일하는 셈 쳐요.매일 10시간씩 일하면 하루의 반을 일하는 셈이에요.-ㄴ/는 셈이다 は、事実に基づく計算や、同じような状況(「実質的に〜だ」)を表すときに使います。正しい文は「1日10時間働くなら、半日働いているようなものだ」という意味になります。ここで -ㄴ/는 셈 치다 を使うと、無理やりそう思い込もうとしているニュアンスになり、単純な計算としては不自然です。
仮定の話をするときに、-다고 치다 の代わりに -ㄴ/는 셈 치다 を使ってしまうこと。
別の意味になります네가 복권에 당첨된 셈 치고, 제일 먼저 뭘 할 거야?네가 복권에 당첨됐다고 치고, 제일 먼저 뭘 할 거야?-다고 치다 は、質問や話し合いのために仮定の前提を作る(「〜だと仮定しよう」)ときに使います。-ㄴ/는 셈 치다 は、話し手が個人的に状況を受け入れると決めたというニュアンスが強くなります。誰かに仮定の質問を投げかける場合は、-다고 치다 を使うのが正解です。
つながり
先に学ぶこと
関連パターン
- -다고 치다〜だと仮定する、〜だとする
どちらも仮定を含みます。しかし、-다고 치다 は議論のために一時的な仮定の前提を作る(「〜だとして」)のに対し、-ㄴ/는 셈 치다 は、実際の状況を特定の捉え方で見ようとする、話し手の個人的で、より継続的な決心を意味します。
レベル3 - -ㄴ/는 척하다ふりをする
-는 척하다 は「〜のふりをする」という意味で、通常は外に向かってごまかすような行動(例:寝たふりをする)を意味します。-ㄴ/는 셈 치다 は、何かを事実として「みなす」という内面的な心の決心であり、必ずしも他人をだますわけではありません。
レベル4 - -(으)ㄹ걸 그랬다〜すればよかった
-ㄹ걸 그랬다 は後悔(「〜すればよかった」)を表します。話し手が残念な結果に対処するために、その後に -ㄴ/는 셈 치다 を使う状況につながることがあります。例えば、「あっちを買えばよかった」と言った後に、「まあいいや、これは教訓を得たことにしよう(교훈을 얻은 셈 쳐야지)」と言うような場合です。
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