コンプリヘンシブル・インプットでフランス語を学ぶ方法

この記事の要点

コンプリヘンシブル・インプットは、意味がほぼわかるフランス語を、たくさん読んで聞く学び方です。一文に知らない単語が一つくらいの会話や記事を選び、文字と音を一緒に確かめましょう。

フランス語では、単語の終わりの文字を読まないことがよくあります。les(複数の名詞の前につく「その」)の s も、ふつうは発音しません。ところが、les amis(その友達たち)のように次の単語が母音で始まると、その s が次の単語とつながって聞こえます。この決まりは本を読めば一度でわかりますが、会話の速さで聞き分けられるようになるには、意味のわかる文の中で、この形に何度も出会う必要があります。コンプリヘンシブル・インプットは、このように意味がわかるフランス語をたくさん読んで聞く学び方です。

どんなフランス語を選べばいいですか?

下の図の1行は一つの文で、バーの1本1本が単語です。もう知っている単語は灰色、まだ知らない単語は紫で示しています。

最初の目安

一文に知らない単語が一つくらいで、話の流れがわかること。

たとえば、パン屋で「Je voudrais une baguette, s'il vous plaît.」と頼む場面を考えてみましょう。baguette(バゲット)と s'il vous plaît(お願いします)を知っていれば、Je voudrais が「〜がほしいのですが」という頼み方だと、場面から見当がつきます。始めたばかりなら、このくらい短いやり取りを選びましょう。読み慣れてくると、長いニュースでも前後の文から新しい単語の意味を考えられるようになります。

レベルごとに何を読んで聞けばいいですか?

Bubblegumのレッスンは六つのレベルに分かれていて、それぞれに、その段階の人が言いそうな一文がついています。自分に近い一文の行から始めましょう。番組やサイトにはBubblegumのレベルがないので、組み合わせはおおよその目安です。

  1. レベル1

    始めたばかり、または知っている単語がほんの少しです

    東京外国語大学の会話モジュールで、犬を散歩させている知り合いにあいさつする「挨拶する」の会話を聞きましょう。訳ボタンで日本語訳を消せるので、1回目は訳を見ながら、2回目は訳なしで聞きます。

    東京外国語大学 会話モジュール
  2. レベル2

    簡単なやり取りはできる

    NHKのラジオ講座「まいにちフランス語」の初級編を、らじる★らじるの聴き逃し配信で聞きましょう。自分の好みや考えを伝える会話を、日本語の説明と一緒に学べます。聴き逃し配信は、放送から1週間聞けます。

    まいにちフランス語
  3. レベル3

    馴染みのある話題の会話はついていける

    Easy FrenchのYouTube動画で、パリなどの街の人へのインタビューを見ましょう。字幕はフランス語と英語なので、聞き取れなかった文はフランス語の字幕で確かめます。

    Easy French
  4. レベル4

    大体わかるけどニュアンスは時々逃す

    RFIのJournal en français facileで、やさしいフランス語の10分のニュースを聞きましょう。書き起こしがあるので、聞き取れなかったところは文字で確かめます。日本語の説明はありません。

    Journal en français facile
  5. レベル5

    難しい内容も読めるが珍しい語で詰まる

    フランスの公共放送のニュースサイトfranceinfoで、日本語のニュースで知っている話題の記事を読みましょう。辞書を引くのは、話がわからなくなる単語だけにします。

    franceinfo
  6. レベル6

    ほとんど何でも読める

    Le Mondeの論説や、フランス語の小説を楽しみのために読みましょう。同じ話題を書いた二つの記事をくらべて、書き手の主張の違いを誰かと話してみます。

    Le Monde

辞書をあまり引かずに内容を楽しめるようになったら、次の行へ進みましょう。調べる単語が多すぎて話を見失うときは、一つ前の行に戻ります。

実際のレッスンで試してみましょう

Bubblegumは、あなたのAIの先生のPoppyが、レベルと好きな話題に合わせてフランス語のレッスンを書く語学アプリです。下はレベル1の実際のレッスンで、パン屋にいるレアに、店の人がTu es d'où ?(どこの出身?)とたずねます。ノートでは、est や suis の元になる動詞 être が「〜である」「〜にいる」の両方に使えることが、日本語で説明されています。店の人がお客さんに tu を使うのは少しくだけた言い方で、ノートでもそのことにふれています。

レベル1のレッスン:パン屋で

場面を説明する1行と、店の人とレアの短い会話です。まずフランス語を読んで、わからないときに日本語訳とノートを開きましょう。

À la boulangerie

Lv 1
.

Léaはパン屋にいます。

Boulanger
! ?

こんにちは!どちらのご出身ですか?

Léa
.

パリから来ました。

アプリでも、レッスンの訳とノート、メニュー、Poppyの答えは日本語です。辞書の単語の意味と文法の説明はまだ英語なので、わかりにくい文法はPoppyに日本語でたずねましょう。対応の進み具合はフランス語と日本語の組み合わせのページで確かめられます。

よくある質問

tu と vous は、どう使い分けますか?

tu は友達や家族と話すときの「きみ」で、vous は初めて会う人や目上の人に使うていねいな「あなた」です。日本語の、くだけた話し方とていねいな話し方の違いに近いものです。レッスンの登場人物がどちらを使っているかに気をつけて読むと、場面ごとの使い分けが見えてきます。

英語が苦手でも、フランス語を学べますか?

学べます。東京外国語大学の会話モジュールとNHKの「まいにちフランス語」は、日本語で説明してくれます。Journal en français facileはフランス語だけなので、英語を通さずにフランス語で聞く練習になります。

フランス語は週に何時間くらい勉強すればいいですか?

週に3〜5時間を目安に、1回に15〜30分以上のまとまった時間をとりましょう。レベルごとの1時間の分け方は、フランス語を最短で身につける勉強法で紹介しています。

初心者には、どのフランス語アプリがいいですか?

本気でフランス語を学ぶなら、Bubblegumから始めましょう。Poppyがあなたのレベルと好きなことに合わせてレッスンを書きます。

講座や先生のサービスも並べてくらべたいときは、フランス語アプリの比較を読んでみてください。

Bubblegumは無料ですか?

はい。レッスンライブラリーは、だれでも無料で読めます。だれもが学べるようにしたいと考えているからです。ライブラリーには、ほかの学習者がPoppyに頼んだレッスンが集まっています。新しい自分用のレッスンを作るには実際にお金がかかりますが、最初の1つは無料です。Bubblegum Proなら、自分用のレッスンを制限なく頼めます。

出典
  1. Wikipedia:Liaison (French)(語末の子音字は、次の語が母音で始まるときに発音されることがある。英語)
  2. 東京外国語大学 言語モジュール:フランス語 会話「挨拶する」
  3. NHK:まいにちフランス語(聴き逃し配信)
  4. Easy French(YouTube)
  5. RFI:Journal en français facile(フランス語)
  6. franceinfo(フランス語)
  7. Le Monde(フランス語)
  8. Bubblegum:フランス語と日本語の組み合わせの対応状況
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公開日: 2026年10月15日