コンプリヘンシブル・インプットでイタリア語を学ぶ方法

この記事の要点

コンプリヘンシブル・インプットとは、ほとんど意味がわかるイタリア語のことです。知らない単語が一文に一つくらいの会話や文章を、音声と一緒に読んで聞きましょう。

イタリア語の動詞は、だれが話すかで語尾が変わります。parlo(私は話す)とparli(あなたは話す)のように、今のことを言う形だけでも、人によって六つに分かれます。活用表で形を言えるようになっても、バールで店員とお客さんのやり取りを聞くと、どの形が出てきたのかすぐにはわかりません。コンプリヘンシブル・インプットとは、ほとんど意味がわかるイタリア語のことです。場面のはっきりした会話を音声と一緒に何度も読むと、語尾の違いと意味が少しずつ結びついていきます。

どんなイタリア語を選べばいいですか?

下の図は、1行が一つの文、1本のバーが一つの単語です。灰色のバーは知っている単語、紫のバーは初めて見る単語です。

最初の目安

一文に知らない単語が一つくらいで、話の流れがわかること。

たとえば、バールのカウンターで「Vorrei un cornetto alla crema.」と注文する場面です。vorrei(〜をください)とcornetto(クロワッサンに似たパン)を知っていれば、cremaがクリームのことだと場面から見当がつきます。始めたばかりなら、こうした短いやり取りを選びましょう。慣れてきたら、長いニュースや物語でも、前後の文から新しい単語の意味を考えられるようになります。

レベルごとに何を読んで聞けばいいですか?

下の六つの行は、語学アプリBubblegumのレベル分けに合わせています。それぞれの行には、そのレベルの学習者が自分について言いそうな一文が書いてあるので、いちばん近い行から始めましょう。番組や本には独自のレベルがないので、行との組み合わせはおおよその目安です。

  1. レベル1

    始めたばかり、または知っている単語がほんの少しです

    東京外国語大学の会話モジュールで、「挨拶をする」の会話を動画で見ましょう。日本語訳は訳ボタンで消したり出したりできるので、最初は訳を見て、2回目は訳を消して聞きます。

    東外大 会話モジュール「挨拶をする」
  2. レベル2

    簡単なやり取りはできる

    NHKのラジオ講座「まいにちイタリア語」の初級編を、らじる★らじるの聴き逃し配信で聞きましょう。短い文の意味と使い方を、日本語で説明してくれます。配信は放送から1週間です。

    まいにちイタリア語
  3. レベル3

    馴染みのある話題の会話はついていける

    市販の対訳本『イタリア語で楽しむ日本昔ばなし』(IBCパブリッシング)で、桃太郎や一寸法師をやさしいイタリア語で読みましょう。筋を知っている話なので、日本語の対訳を見る回数が少なくてすみます。音声もついています。

    IBCパブリッシング
  4. レベル4

    大体わかるけどニュアンスは時々逃す

    オーストラリアの公共放送SBSの「Slow Italian, Fast Learning」で、ゆっくり読まれるニュースを聞きましょう。書き起こしはイタリア語と英語で、日本語訳はありません。

    Slow Italian, Fast Learning
  5. レベル5

    難しい内容も読めるが珍しい語で詰まる

    Podcast Italianoの上級の回を、書き起こしを開いて聞きましょう。話はすべてイタリア語で、サイトの案内は英語とイタリア語です。

    Podcast Italiano
  6. レベル6

    ほぼネイティブ並みに読める

    イタリアの公共放送RaiのRaiPlay Soundで、好きな分野のラジオ番組やオーディオブックを選びましょう。聞くこと自体を楽しめる段階です。

    RaiPlay Sound

辞書をほとんど使わずに楽しめるようになったら、次の行へ進みましょう。調べる単語が多くて話を見失うときは、一つ前の行に戻ります。

実際のレッスンで試してみましょう

Bubblegumは、AIの先生のPoppyが、あなたのレベルと好きな話題に合わせてイタリア語のレッスンを書く語学アプリです。下はレベル1の実際のレッスンで、お客さんのあいさつに、店員がBuongiorno! Come va?(こんにちは!調子はどうですか?)と返します。ノートでは、Come va?が気軽に調子をたずねる言い方で、バールなどの店先でもよく交わされることが日本語で説明されています。

レベル1のレッスン:バールでのあいさつ

お客さんと店員の5行のやり取りです。まず音声だけで聞き、次に日本語訳とノートを開いて、聞き取れなかったところを確かめましょう。

Saluti al bar

Lv 1
Cliente
!

こんにちは!

Barista
! ?

こんにちは!調子はどうですか?

Cliente
, !

元気です、ありがとう!

Cliente
!

ありがとう、それではまた!

Barista
! !

また!良い一日を!

イタリア語の辞書の意味と文法の説明は、まだ日本語に訳されていないので、英語で表示されます。英語のままの意味には「EN」という小さな目印が出ます。メニュー、レッスンの訳とノート、Poppyの答えは日本語なので、英語の説明で迷った文はPoppyにたずねましょう。最新の状況はイタリア語と日本語の組み合わせのページで確かめられます。

よくある質問

動詞の活用は、先に全部覚えたほうがいいですか?

全部を先に覚えなくてもかまいません。読んでいてわからない形が出てきたら、その形だけを調べて、もう一度文を読みましょう。注文でよく聞くvorrei(〜をください)のように、何度も出会う形は表を見なくても意味がわかるようになります。

英語がわからなくても、イタリア語を学べますか?

学べます。東京外国語大学の会話モジュールとNHKの「まいにちイタリア語」は、どちらも日本語で使えます。Easy Italianの街頭インタビューのように、字幕がイタリア語と英語だけの教材は、イタリア語の字幕で聞く練習に使いましょう。

イタリア語は週に何時間くらい勉強すればいいですか?

1週間で3〜5時間くらいを目安に、1回は15〜30分以上続けて学べる時間を選びましょう。1時間の分け方はイタリア語を最短で身につける勉強法で紹介しています。

初心者には、どのイタリア語アプリがいいですか?

本気でイタリア語を学ぶなら、Bubblegumから始めましょう。Poppyがあなたのレベルと好きなことに合わせてレッスンを書きます。

講座や先生のサービスまで比べたいときは、イタリア語アプリの比較を読んでみてください。

Bubblegumは無料ですか?

はい。レッスンライブラリーは、だれでも無料で読めます。だれもが学べるようにしたいと考えているからです。ライブラリーには、ほかの学習者がPoppyに頼んだレッスンが集まっています。新しい自分用のレッスンを作るには実際にお金がかかりますが、最初の1つは無料です。Bubblegum Proなら、自分用のレッスンを制限なく頼めます。

出典
  1. Wikipedia(英語):Italian conjugation(動詞は人称によって語尾が変わる)
  2. 東京外国語大学 言語モジュール:イタリア語 会話モジュール「挨拶をする」(動画、日本語訳の表示・非表示)
  3. NHK:まいにちイタリア語(初級編は月曜〜水曜、応用編は木曜・金曜。NHK FM)
  4. NHK:イタリア語の語学番組(らじる★らじるの聴き逃し配信は放送から1週間)
  5. IBCパブリッシング:イタリア語で楽しむ日本昔ばなし(イタリア語と日本語の対訳、音声つき)
  6. SBS Italian:Slow Italian, Fast Learning(ゆっくり読むニュース。書き起こしはイタリア語と英語)
  7. Podcast Italiano(イタリア語だけの音声と動画、書き起こしつき。サイトの案内は英語とイタリア語)
  8. RaiPlay Sound(イタリアの公共放送Raiのラジオとポッドキャスト)
  9. Easy Italian(街頭インタビューの動画。字幕はイタリア語と英語)
  10. Bubblegum:イタリア語と日本語の組み合わせの対応状況
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公開日: 2026年10月14日