イタリア語のおすすめの勉強法は、いくつかの方法の組み合わせです。理解できるイタリア語を読んで聞く時間を土台にして、復習と実際の会話を足し、そのバランスを目標で決めます。ほとんど理解できるイタリア語で学ぶことを、「コンプリヘンシブル・インプット」と呼びます(くわしい解説)。この記事では、それぞれの勉強法で伸びる力と、六つの目標に合う組み合わせを紹介します。
自分のレベルで、好きな話題のイタリア語を読んで聞きたいときは、語学アプリのBubblegumが合います。AIの先生のPoppyがあなたに合わせてイタリア語のレッスンを書き、音声、辞書、文法の説明、Poppyへの質問、復習が一つのアプリにまとまっています。声に出して話す力は、先生や言語交換の相手との会話で伸ばしましょう。
イタリア語は、どの勉強法が効果がありますか?
勉強時間の中心は、自分のレベルに合うイタリア語を読んで聞くことです。ほかの方法は、下の表のように、足りない力を補うために使います。
| 勉強法 | 伸びる力 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 自分のレベルのイタリア語を読んで聞く | 単語、動詞の形、聞き取り | 勉強時間のほとんど |
| 順番に進む講座 | 基礎を学ぶ順番 | 最初の数か月 |
| 先生や会話の相手 | 話す力と、すぐに返す力 | 覚えたことを使う練習 |
| 単語カードなどの復習 | 忘れにくい単語 | 1回の勉強のうち数分 |
| 映画、ドラマ、ポッドキャスト | ふだんの速さのイタリア語 | ほとんど聞き取れるようになってからの楽しみ |
| 文法の勉強 | 文の形のしくみ | わかりにくい動詞の形を調べるとき |
ハワイ大学の学術誌『Reading in a Foreign Language』に載った2016年のレビューは、主に英語を学ぶ人を対象にした49の研究をまとめて、たくさん読む学び方(多読)で読む力が伸びることを示しました。論文は英語です。
読むものは、一文に知らない単語が一つくらいで、話の流れがわかるものを目安にしましょう。始めのうちは知っている単語の多い短い文を選び、慣れたら前後から意味を考えられる長い文に進みます。話がわからなくなったら、やさしいものに戻しましょう。
目標ごとに、どんな組み合わせがおすすめですか?
読んで聞く時間はどの目標でも土台になります。残りの時間は、目標ごとに必要な練習に回しましょう。
- イタリアを旅行するバールでの注文や駅での会話など、旅先の短いやり取りに時間の多くを使い、使いたい一文を声に出して言いましょう。
- 伊検に合格する実用イタリア語検定の公式サイトによると、4級ではバールでの簡単な注文などができる力が求められます。ふだんは読んで聞く時間を中心にして、試験が近づいたら公式サイトの過去問題に取り組みましょう。
- イタリア映画を楽しむ時間の多くを聞くことに使いましょう。学習者向けの動画から始めて、イタリア語の字幕で映画を見られるようになったら作品に移ります。
- 料理やサッカーの話を読む好きな分野の短い文章を読み、同じ分野の言葉が何度も出てくるようにしましょう。レシピや試合の記事は、写真や結果から意味を考えられます。
- イタリアの友達と話すふだんの会話をたくさん読んで聞き、残りの時間は友達や先生と話しましょう。話した後で、言えなかった表現を調べて次に使います。
- イタリアに留学する授業や生活の手続きについてのイタリア語を読んで聞き、ていねいな話し方は先生と練習しましょう。
それぞれの段階にかかる時間は、イタリア語を最短で身につける勉強法で紹介しています。
それぞれの勉強に、どんな教材やサービスがありますか?
下の表では、勉強の種類ごとに、無料の教材と、アプリやサービスを並べました。東京外国語大学の会話モジュールとNHKのラジオ講座は、日本語で使えます。
| 勉強 | 無料で使えるもの | アプリやサービス |
|---|---|---|
| 最初の会話と基礎 | 東外大の会話モジュール。あいさつや招待などの会話を、動画と日本語訳つきで見られます | Duolingo。日本語から学ぶイタリア語のコースがあります |
| 自分のレベルで読んで聞く | EasyItalianNews.com。やさしいイタリア語のニュースに音声がついています。サイトの案内は英語です | Bubblegum。今の力と興味に合わせて、Poppyがイタリア語のレッスンを書きます |
| 日本語で説明を聞く | NHK「まいにちイタリア語」。放送から1週間は、聴き逃し配信で聞けます | イタリア文化会館 東京のイタリア語コース。対面とオンラインの授業があります |
| ニュースとポッドキャスト | Slow Italian, Fast Learning。書き起こしはイタリア語と英語です | Easy Italianのポッドキャスト。会員になると、訳つきの書き起こしを使えます。サイトの案内は英語です |
| 復習 | Anki。パソコン版は無料で、例文と日本語の意味を入れたカードを作れます | BubblegumのRegenerative Review™。読みながら保存した単語が、次に書かれるレッスンの文の中で戻ってきます |
| 会話 | HelloTalkで、日本語を学ぶイタリアの人と言語交換をします。メッセージや音声でやり取りできます | italkiやPreplyの先生。日本語を話せる先生を探すときは、各先生のプロフィールに書かれた言語を見ましょう |
Bubblegumのイタリア語は、まだ一部しか日本語に対応していません。辞書に出る単語の意味と文法の説明は英語のままで、英語の意味には小さな「EN」の印がつきます。メニュー、レッスンの訳とノート、Poppyの答えは日本語なので、文法でわからないところはPoppyに日本語で聞きましょう。最新の状況はイタリア語と日本語の組み合わせのページで確かめられます。
イタリア語の勉強で、避けたほうがいいことは何ですか?
理解できるイタリア語を読んで聞く時間を減らしてしまうものは、避けましょう。
- 例文のない単語リストよく使う500語のリストで訳は覚えられても、文での使い方や、会話の中での聞こえ方まではわかりません。役に立つ単語は、わかる文の中で読んで聞き、その文ごと保存しましょう。
- 文法書を終えるまで読まない文法書を最後まで終えてから読み始めると、イタリア語に触れる時間がなかなか増えません。短い会話を読みながら、わからない形だけを文法書で調べましょう。
- まだついていけない映画映画は、イタリア語の字幕で場面を追えるようになるまでとっておきましょう。それまでは、学習者向けの動画やゆっくりのニュースを使います。
よくある質問
イタリア語は、アプリと先生のどちらで学ぶのがいいですか?
たくさんの時間が必要な読む・聞く練習は自分でアプリを使って進め、話す練習と言い間違いの指摘は先生にお願いしましょう。先生のレッスンは有料なので、その時間はできるだけ話すことに使います。
イタリア語は、文法から勉強したほうがいいですか?
いいえ。最初から読んで聞き始め、わかりにくい形が出てきたときに調べましょう。「mi piace la pizza」(ピザが好き)と「mi piacciono gli spaghetti」(スパゲッティが好き)を何回か見た後なら、好きなものが一つか複数かで動詞が変わることに自分で気づけます。
初心者には、どのイタリア語アプリがいいですか?
講座や先生のサービスまで比べたいときは、イタリア語アプリの比較を読んでみてください。
Bubblegumは無料ですか?
はい。レッスンライブラリーは、だれでも無料で読めます。だれもが学べるようにしたいと考えているからです。ライブラリーには、ほかの学習者がPoppyに頼んだレッスンが集まっています。新しい自分用のレッスンを作るには実際にお金がかかりますが、最初の1つは無料です。Bubblegum Proなら、自分用のレッスンを制限なく頼めます。
出典
- Jeon and Day (2016), The effectiveness of ER on reading proficiency: A meta-analysis, Reading in a Foreign Language 28(2), ハワイ大学(英語の論文)
- 実用イタリア語検定 公式サイト:検定概要(各級のレベル、春季と秋季の実施級)
- 実用イタリア語検定 公式サイト(過去問題のeラーニングとコンビニ印刷)
- 東京外国語大学 言語モジュール:イタリア語 会話モジュール(学習者用)
- Duolingo:日本語から学ぶイタリア語のコース
- EasyItalianNews.com(やさしいイタリア語のニュース、音声つき。サイトの案内は英語)
- NHK:まいにちイタリア語(初級編と応用編。NHK FM)
- NHK:イタリア語の語学番組(聴き逃し配信とNHKゴガクアプリのラジオストリーミング)
- イタリア文化会館 東京 イタリア語学校:イタリア語コース
- SBS Italian:Slow Italian, Fast Learning(書き起こしはイタリア語と英語)
- Easy Italian(動画の字幕はイタリア語と英語。ポッドキャストの会員は訳つきの書き起こしを使える。サイトは英語)
- Anki:公式ダウンロード(パソコン版とAnkiDroidは無料)
- HelloTalk:イタリア語の言語交換(ページは日本語)
- italki:イタリア語の先生
- Preply:イタリア語の先生
- Bubblegum:イタリア語と日本語の組み合わせの対応状況